● 大正野球娘。への想いを語らナイト 緊急レポート!


大正野球娘。への想いを語らナイト~新宿八景紳士戯~ レポートその3

文/格闘司書

●第三幕

:「ということで七話から始めます。まぁ七話ははっきり言って辻討ちですからね(笑)」
:「七話の私の最高の思い出は……多くは語らない(笑)! 彼(天河さんの肩をたたく)が脚本を書いてくれたわけですけども……言っていいよな?」
:「……はい、どうぞ」
:「普通、一話分って200字詰め原稿用紙に換算すると70枚〜80枚くらいなんだけど、七話の第一稿があがってきたときに、100枚で上がってきたんですよ」
:「もう放送枠広げなきゃいけないかと思いました。広がるわけもないし(笑)」
:「僕の中で七話はスペシャルの予定だったんですよ(笑)」
会場:(爆笑)
:「で、なんかね。(天河さんが)記子を気に入ったらしく、やたら記子が活躍するの。辻討ちの謎を記子が探る、みたいな話になってて(笑)」
:「没ネタですよ!?」
:「で、「いいか、記子かわいいかもしれないけど、一応、辻討ちの話だからな!」って(笑)」
:「(J.C.STAFFの)松倉さんに「これが初めて脚本書いた奴じゃなかったら、次から使わねぇ」って飲みの席で言われました(笑)」
会場:(爆笑)
:「そのとき「やべー! 俺やべー!」 って思って(笑)」
:「実は天河さんは『野球娘』で(TVアニメの脚本)デビューなんですよ」
:「これで二年やってます、とかだったら「ふざけんな」ってなりますね(笑)」
:「いやー、三話書いたあとに七話だったので、調子に乗ったんだと思うんですよ。ちょっとやったれ、みたいな(笑)」
:「で、いいことだけ残して刈り込んでいったら、あんな感じになったわけだ」
:「七話って、結局板挟みになって、ごちゃごちゃしているわけじゃない? (伊藤さんに向かって)……そういう経験は?」
:「え? そういう経験!?」
会場:(爆笑)
お客さん:「53歳の無茶ぶりきた!」
:(間髪入れずに)「52(歳)だ!」
会場:(拍手&大爆笑)
:「まだ誕生日前でしたか(笑)! で、伊藤さん板挟みの経験は?」
:「えー…、あそこまでひどいのは……(笑)」
:「やっぱりひどいんだ(笑)」
:「いや、もう、あれは逃げようがないですよね」
:「じゃあ、伊藤さんだったらどっちについていく?」
:(腕を組んで考え込む)「…………」
:「ここに二人ともいないから」
:(顔を両手で覆いながら)「……えー!? ……晶子さんか、巴さんか、ですよね? ……どっちも……」
会場:(爆笑)
:「(新井さんに向かって)アンナ先生だったらどっち薦める?」
:「(うなだれながら)うあ〜…」
会場:(拍手&爆笑)
:「究極の選択かよ(笑)」
新&伊:「う〜ん……」
:「晶子についていくと、お金には苦労しないぞ」
:「でも巴もそこそこ(お金)ありますよ?」
:「まぁ晶子のほうが圧倒的だよな」
:「(選ぶ基準)そこですか(笑)?」
:「巴さんのほうがいいかもしれない。晶子さんは縛られそうだよう(笑)」
:「じゃあ巴さんで(笑)」
:「でも巴って心が広いキャラなんですよね。……以上(笑)」
:「話は戻って思い出なんだが、胡蝶と巴の塀を飛び越えるジャンプ力」
一同:「ああ〜」
:「アニメ的な楽しさでああいうシーン作ったんだけど、あの世界にぽーんと押し込むと、化け物かと思うよね(笑)。かっこいいけどね」
:「ひとっ飛びですもんね」
:「一応、巴がジャンプして、足を(木箱に)乗せて塀を越えるから、互角(笑)?」
:「胡蝶ってけっこう、ネタにさせられているんですよね(笑)。泥棒を追い詰めたときの公園でザーってすべってくシーン。あんまり言いたくないけど仮面ライダーカブトのね(笑)」
:「あの「ザー」は俺の持ち芸だから(笑)。いろんな作品でやってるから」
:「あと、七話で忘れちゃいけないのは『こてつ』」
:「ああ〜。あれね最初は、晶子が投げるボールに(晶子だと)分かるような印が入っていてバレるっていうことにしようと思ってたんだけど、結局ああなってしまいました(笑)」
:「あと、晶子の魔球が生まれる回ですね。で、まぁこういうお話を作るとなると、偶然できるようになるしかないんですよね。ボールがふわーって飛んできて、それをクソ握りでキャッチして、そのまま投げたら球が落ちた、みたいな」
:「一応ね、こういう(ナックルの握りで)作画してありますから」
:「ということで、意外に試合の伏線になるような回なんですよね」
:「(小倉の)じいさんも出てきますしね」
:「ただの、バカな話じゃなかったんだよ(笑)」
:「(七話の脚本の)表紙見たら一番出演するキャラクターの人数が、多い回なのかもしれない。表紙全部埋めてるんですよね」(※本の形になる前の段階。表紙にその回に出演するキャラの一覧があった)
:「だって、富士見中学の伊澤くんだとかさ」
一同:「ああ〜」
:「板倉中学の斎藤くんだとかさ、細かいところまで」
:「挑戦を受ける男子ですね」
:「歌まで歌って登場させた」
:「監督はできれば全話歌わせたいって言ってましたしねぇ(笑)」
:「うん(笑)。まぁ、そのなごりが、ちらっ、ちらっと残っています」
:「では、八話。この回は映画ですよね? 十番小町」
お客さん:「よっ! 十番小町!」
:「ありがとうございます」
:「あれは……つらかった……(笑)」
会場:(爆笑)
:「橋から落ちるシーン、何も(声を)入れなくていいですって言われて(笑)」
:「最初は(声)いれてたんだっけ?」
:「最初は何か声を入れようと思ってたんですけど、相談したら何も入れなくていいって言われて(笑)」
:「え、で「ちぇ」とか思った(笑)?」
:「かな恵ちゃんは「ちぇ」とか言いません!」
会場:(爆笑)
:「(作中で)出演だからって呼び出されてから、台詞ひとつもなかったですよね?」
:「そうね。ずーっとあの顔(笑っているようで笑っていない顔)していて、布団でふて寝してたしね」
:「で、「真打ちは後に登場するものなのよ!」ってハードルが、ガンガン上がっていって(笑)」
:「乃枝さん……」
池&天:「乃枝さんねぇ〜……(笑)」(※なぜか二人ハモる)
:「悪い奴じゃないんだよ〜。あれは(笑)」
会場:(爆笑)
:「いや、でもね。ここにいるファンの中では(八話のエピソードのおかげで)乃枝の株が下がったんじゃないかなって思いますけど(笑)」
:「あの回も、試合への伏線になるんですよね。映像資料を手に入れるっていう」
:「大事な話数だよね」
:「でも本当に大事なところは最後のあそこ(映画館で映像を見ている乃枝の場面)だけなのに、それに辿り着くまでいろんな苦難が(笑)」
:「最初の予定では朝香中を騙して(小学生の)太郎くん主演で『野球小僧』っていう映画を撮るふりして、朝香中の映像資料を撮りまくるって話だったんだな」
新&伊:「へえ〜」
:「あった、あった『野球小僧』(笑)」
:「だから、バッター目線くらいにカメラを置いて、岩崎くんのストレートやカーブとかをばしばし撮るっていう話だったんだよ」
:「回収しきれないですよね(笑)」
:「ごめんなさい。尺の都合で(笑)」
:「あのー、記子がけっこう偵察に行くじゃないですか。マネージャーのスコアつけてる男の子が「僕が(スコア)つけてるんです」っていうアレね(笑)。本当は膨らませるつもりでしたよね? 記子にもちょっと必要かな、みたいな」
:「あれは……膨らまそうと思ったら『大正野球娘。』はどこでも膨らませられるのよ。だから、「あ、ここ膨らませたら面白いな」って思うところで寸止めするところが、大人(笑)?」
会場:(笑)
:「そういうところが、ふるだけふってって言われるんですよ(笑)」
:「そのおかげで四コマ描いたり、イラスト描いたりできるんじゃないのー」
会場:(拍手&大爆笑)
:「すげぇ。53歳じゃなくて52歳の器量が(笑)」
:「遊ぶ余地を残してあげているわけじゃないか」
お客さん:「監督大人ですね」
:「そう、そう、そう(笑)」
:「だから絵かける人はピクシブに上げてね(笑)」
会場:(大爆笑)
:「けっこうさー、本篇にも使えそうじゃんってネタあるんだよなー」
:「あるある。けっこう多い。もし、何かやるとなったらそれ以外で、だぶっちゃいけないと思うとハードル高いですよね(笑)」
:「俺はアレ楽しんで見てるよ(笑)。みんな絵うまいのね」
:「で、九話ですね」
:「おお。九話は……」
:「伝説のあの名セリフが出てくる回ですよ」
会場:(笑)
:「え、なんだっけ?」
:「トゥルルル、あ、ちがう。ジリリリリッ、か」
一同:「ああ〜!」
会場:(大爆笑)
村&池:「ジリリリリッ、ジリリリリッ、(受話器を取る仕草)「はい、荘介です」、「卑怯者!」(※何故かふたり同時に言って、同じ動作)
伊&新:「あっ! あそこか(笑)!」
:「晶子さんの小物っぷりが頂点に達しましたね」
:「まぁ、ね。それまで小物だなって思ってたけど、いきなりね。そこでガッと小物株は上がりましたけどね(笑)」
会場:(大爆笑)
:(伊藤さん、新井さんに向かって)「あれは、女性から見ても怖いの?」
伊&新:「怖いですよ〜!!」
会場:(爆笑)
:「電話出た瞬間にそんなこと言われたら、うわぁっ! ってなりますよ〜!」
:「いや、(「卑怯者」と言われた)直後の岩崎の顔いいよね(笑)」
:「でも、本当は電話がきて喜んでいたんですよね。「小笠原様からお電話です」って言われて」
:「んで「やっほう〜♪」って(笑)」
:「確かに「やっほう〜♪」って顔してましたもんね」
:「で、いきなり「卑怯者!」って言いたいことを言われて……(動作が固まる)」
会場:(爆笑)
新&伊:「あ〜ぁ〜」
:「岩崎、かわいそうに」
:「たまんないに人にはたまらないんでしょうけど。そういうプレイが(笑)」
:「でも、九話ってそれだけの話じゃないんだけどなぁ(笑)!?」
会場:(爆笑)
:「そう! ちがうんですよ! この話のメインは「三郎さんのバカ!」ですよ。三郎さんと小梅の誤解話ですから」
:「叫びました(笑)」
:「あれ、アフレコのときに高原役の川田さんが、小梅が「パイノパイノパーイ♪」って歌っていてかぶせてきたときに、その場にいた女性声優陣みんなが「キモい!」って言って(笑)」
会場:(爆笑)
:「オーディオコメンタリーでも「キモい!」って言ってましたけど、アフレコ現場でも「キャアアア!」って(笑)」
:「悲鳴が聞こえてきましたね(笑)」
:「当然リハーサルやって、何回かテイク録るのに(笑)」
:「また川田さんがキレイにかぶせてくるんですよね(笑)」
:「そうそう(笑)」
:「しかもへこたれないんですよね。あの人は」
新&伊:「あの人……(笑)」
:「あの人は(笑)最初から最後まで全くへこたれないんだよな。たぶん世の中バラ色に見えてるんだろうな」
:「キモいって言われてもねぇ。まぁコメンタリーだから彼には聞こえてないんだろうし」
:「いや、アフレコの現場で、本人に向かって「キモい!」って言われてたんですよ」
:「あ、そうなの? それは男としてどうかと(笑)」
:「女子たちがヒャッ! となりました(笑)」
:「その代わり(?)三郎と小梅が丘の上に行って、いちゃいちゃしているシーンを録ったときにみんなで「ヒューヒュー」って(笑)」
:「冷やかされるんですよね〜(笑)」
:「白シャツがいいんだと思います」
:「あれ? 高原さんは?」
:「あ、白いか! じゃあ人格の問題か(笑)」
:「三郎さんは、一番上までボタンを止めているっていうのがいいらしいですよ」
新&伊:「ああ〜。うん、うん」
:「いや、基本、男子みんな上までボタン止めてるはずだったけどな。どうだったかな?」
:「まぁ、あの「三郎さんのバカー!」の一連のところはね、(収録して)カットが入ったときに「フゥ〜♪」みたいな冷やかしが、アフレコ現場で(笑)」
会場:(笑)
:「すごい恥ずかしかったです〜」
:「ずっとツーショットでやってたわけですからね」
:「あれは、当然、家でちょっと練習したりするの?」
:「練習します!」
:「そりゃ、ちょっとじゃありません! ちゃんと練習します(笑)」
会場:(拍手&爆笑)
:「はい、しっかり練習します(笑)!」
:「それがあたしたちの仕事〜!」
:「ああいうシーンって、一人で部屋で、ボソボソではなく、しっかり発声するの?」
:「発声します。もう本意気でやります」
:「となりの人とかに聞こえてるんじゃない?」
:「たぶん、ケンカしてると思われていると思います(笑)」
:「じゃ、三郎さんのバカー! っていう練習も?」
:「もちろんします。大声で(笑)」
:「へえ〜、隣の子は「三郎さん」って人と付き合ってるんだって、思われるんじゃ(笑)?」
:「よくケンカする部屋だなぁ〜って思われたりしているかもしれないです(笑)」
:「まぁ、まともじゃないって思われるんですよ〜」
:「へぇー、家の練習でも手加減しないんだ」
:「しません!」
:「で、翌週にはちがう人と付き合ってると思われてるんじゃないですか(笑)?」
:「翌週どころの話じゃないです。次の日とかには、もう(笑)」
:「隣から何か言われたりしないの?」
:「私はないです。(新井さんに向かって)ありますか?」
:「何か叫んでたときに、隣の犬が「アウォーン!」って吼えてました(笑)」
会場:(拍手&大爆笑)
:「なんか犬しか聞こえない音波も発してたんでしょうね(笑)」
:「やっぱり私の役柄でしたか〜」
:「それは面白いね(笑)。うちらスタッフも、一応セリフの尺を取らないといけないので、感情込めて「三郎さんのバカ!」って言ったりするけど、あんまり大声を出さないわけよ。ただ、たまーに本気で演技してくる人がいてね。あれはあれで、どうかとも思うんだよね(笑)。でも役者さんはもっと感情込めて練習してるわけでしょ?」
:「そうですねー」
:「でさ、(低めの声で)「こわいよー。隣の部屋、こわいよー。今日は何人殺す、とか言ってるよー」って恐れられて(笑)」
:「でも、しょうがないからやりますよ〜。殺しますよ〜(笑)」
:「うし、10話いっとくか」
:「合宿ネタですよ」
新&伊:「ああ〜」
:「確かさ〜(村上さんを指さして)「いつお風呂入るんですか?」って言ってたよね?」
:「……ああ〜、「もう温泉出しましょう」とは言ってました」
:「最初から言ってましたよね!?(笑)」
会場:(爆笑)
:「合宿は行こうってね(笑)!? 一気に「娘。」たちが上達する回っていうのは必要でしょう、と。ある程度基礎ができたら一気に上達しよう、と」
:「異存なし!」
:「で、上達するには合宿がいいでしょう? と」
:「異存なし!!」
:「じゃあ、温泉入りますか、って」
会場:(爆笑)
:「……アレ? (池端さんに向かって)異存なしは(笑)?」
:「……異存なし(笑)!」
:「あれですよね、10話ってなんかの都合でなくなっても繋がるように作ろうって話はありましたよね」
:「あのー、番外編みたいなお話にしてみようかなー、ということも話してたんですけどもね」
:「10話がなかったら、いつ成長したんだって話だよな」
:「今ならねー」
:「鏡子ちゃんなんてね、あの合宿で成長したわけだから」
:「で、DVDだけに入れようなんて話もありましたよね」
:「ちょっと(野球から)外れたお話も必要かな? って。でも合宿することになって……この回、脚本作るの、けっこう時間かかりましたよね」
:「かかりましたねー。合宿行く、問題ない。鏡子成長させる、問題ない。じゃあ中で何やらせる? っていうところで、6稿か7稿(書き直しの数)まで行ったよね。で、さんざん作って、ああなりました」
:「7稿まで行きましたね」
:「まぁ、10話は俺の精一杯のお色気があそこの中につまってます」
会場:(笑&あたたかい拍手)
:「で、桜花会のみんなの、普段見れない部分をかわいく見せようってところが大きかったから」
:「うん。すっげえ頑張った(笑)」
会場:(笑)
:「あ、彼ですよ。(天河さんを指さす)胡蝶にトライアングルを持たせたのは(笑)」
:「あそこを残してくれたのは監督の英断だな、と思いましたね(笑)」
:「コンテ描いてて、「尺とるなー。でも、これすげえ面白いなー」って(笑)。若干、セリフは一言二言短くはしたんだけど、あのシーンは残した」
:「なんかシュールになりましたよね(笑)。残してくれてありがとうございました」
:「いや、いいアイディアだったと思うよ(笑)。あの後の鏡子が目覚めて、胡蝶がみんなのほう振り向いて、ズラッとならんだ寝起きのみんながいるシーンがあるんだけど、あのときの表情が各キャラクターたちの人間性を、モロに表現しているんだよね(笑)」
:「一番左はたまちゃんですよね?」
:「たまちゃんは、耳元で騒がれているから怒るのは当たり前。で、一番「おい、コラ」って顔しているのが乃枝と晶子なんだな(笑)」
会場:(爆笑)
:「やっぱり晶子さんが入っているのね〜。でも乃枝さんは目が悪いから「う〜ん」ってなっているのかもしれないですよ!」
:「そういう説もある。じゃあそうなると……(笑)」
:「乃枝の目が悪いで思い出した。記子が温泉のとき「大丈夫?」って乃枝の手を引いてたあの場面を見て、「あ、細かいな」って思いました。でも一応、乃枝も美少女だっていうのを見せたかった、ということですよね?」
:「あれ頑張ったんだよ、俺! 某掲示板で乃枝がめがねでかわいくねぇとか書かれてっからさぁ〜」
お客さん:「えー!? メガネっ娘はかわいいに決まってるじゃないですか!?」
:「そうなんだよ!!」
会場:(爆笑)
:「だけど某ちゃんねるに書いてる奴がいるからだなぁ! 「ふざけんな」って思って、乃枝はかわいいんだぞうって思いながらがんばった(笑)」
:「あとは肝試しの、クモ」
:「あのクモ妙にリアルでしたよね〜!」
:「デカかくないですか、あれ」
:「それは映画的リアリティでしょう(笑)!」
:「まぁ、晶子がクモが苦手っていう設定は原作から拾ったんですけどね」
:「そういえば10話はアンナ先生の名セリフがあるじゃん〜」
:「何かを始めるには……」
:「遅すぎることはありません」
:「ああ〜鏡子さんに」
池&天:「そうそう」
:「次の日の朝、騙されたと思ってきてごらんなさい、ってやつですね」
:「言ったっけ? そんなこと」
:「ええー!? 言いましたよ!!」
会場:(笑)
:(10話の台本を見ながら)「うん。言ってますね」
:(天河さんに向かって)「ほら!!」
:「ごめんなさい(笑)」
:(台本を指さしながら)「書いてありますよ!」
:「わかりません。読んでください(笑)」
会場:(拍手&歓声)
:(台本を見ながら)「この211カットですか(笑)? じゃあ、顔を見ないでください」(言いながら台本を顔の前に持ってくる)
会場:「ええ〜!?」
:「ええ〜? (顔)見るの〜? 食べててよう〜(笑)。じゃあいきます」
:(アンナ先生の声で)「ええ。何かをするのに、遅すぎるということはありません」
会場:「おお〜!」(拍手)
:「ありがとうございます。無茶ぶりしてすみませんでした(笑)」
:「ああ〜こっそりやる仕事だからねぇ(人前は恥ずかしい)〜(笑)」
お客さん:「先生、これからの人生がんばります!」
:「がんばれ〜」
会場:(笑)
:「みんなやる気になりますよね。これからの糧にしていただいて。では11話。試合が始まるんですけど、まぁ鈴川家でも(親子が)ケンカすれば、小笠原家もケンカするという(笑)」
:「最初の予定では、晶子の母ちゃんが出てきて怒鳴り合いみたいなのがあったような」
:「あった、あった」
:「で晶子の母ちゃんってどんな奴だってことになった」
:「むっちゃ怖いんだろうね〜(笑)」
:「晶子のお母さんはそもそも何に対して怒るのか、裏設定考えてたような気がします。女の子がはしたないことをする、ということに対して怒るのか、岩崎家との関係を気にして怒るのか」
:「まぁ、長くなるから端折ろうっていうことになったね」
:「一応、岩崎家は大銀行のお家柄だから」
:「作中では小梅と父ちゃんケンカしたじゃん(伊藤さんに向かって)父ちゃんとケンカしたことある? お父さんなんか大嫌い、バーン! みたいなのないの(笑)?」
:「う〜ん、と……ない、ですね」
:「仲良しな家族なんだね〜」
:「あまり干渉し合わない(笑)」
会場:(爆笑)
:「うそ、うそ(笑)」
お客さん:「お兄ちゃんと仲いいですよね」
:「はい、お兄ちゃんと仲いいです」
:「お、妹キャラか」
:「お姉ちゃんもいます。お姉ちゃんとも仲よしです」
:「末っ子キャラだ(笑)」
:「あとは松坂。晶子の運転手の。あいつはあんな事故まで起こしてクビにならなかったのか、どうなんだ? って」
:「オーディオコメンタリーで中原さんが「晶子がちゃんとめんどうみます!」って言ってました(笑)」
:「麻衣さんが(笑)」
:「麻衣ちゃんが面倒見るのか(笑)」
:「じゃあ大丈夫だ(笑)」
:「そういえば、あそこ(小笠原家)で出てきた女中さん? 貞子さんは松坂の娘の設定でしたよね」
:「あれ? その設定出てきてませんでしたっけ?」
:「いや、カットしました。本当はその辺のエピソードもあったんですけどね」
:「お父さんやめてくださいって言いながら協力する話。あのね、晶子の部屋で貞子が布団をかぶって寝てて、晶子のダミーになって協力するっていう」
:「だけど、晶子さんは他人の手助けを受けずに自ら脱出を試みてましたしね(笑)!」
会場:(爆笑)
:「シーツでロープ作ってましたしね。あれで降りるところ見たかったですね(笑)」
:(ドアを開ける仕草)「お嬢様! いない……って(笑)」
:「それもいいよねってね(笑)」
:「話長くしてどうするよ〜ってことでカットになりました」
:「あと、没ネタになった審判の佐藤さん」
:「ああ〜、実は雪たまの知り合いで。憧れのお兄さんっていう設定だったね〜」
:「小学校のころ、野球やってたのは、そのお兄さんに教えられてっていう」
:「あれってシリーズ構成(※脚本を作る前段階。全話を通して物語の流れを決めること)の時点で、本当は設定されてたんですよね」
:「制作の冒頭からその設定はあって、そこめがけてずっと作っていって、12話目の構成(あらすじ)出したら、松倉に「いまさらキャラの関係増やしてどうするよ」って言われてさぁ「そりゃねぇだろ」って(笑)」
:「天河さんの脚本では「お兄ちゃん」って雪のセリフがありましたよね」
:「それは、言わせなきゃっていう脅迫観念に迫られて(笑)」
会場:(笑)
:「で、結局、佐藤くんは物わかりの悪い審判なだけになっちゃった(笑)。しかも簡単に晶子さんはコントロールが良いって騙されたりね(笑)」
:「で、少し時間空きましたけど、ここで問題です。「劇中に登場するもその名称は使われなかった『大友ビル』とは何でしょう? シンキングタイムスタート」
新&伊:「え? え?」
:「11話で重要?」
:「……あっ! 分かった! ダジャレだよ、ダジャレ」
:「ますます分からない……」
:「オートモ号じゃなくて、大友ビル? オオトモビル、オートモービル……っああ! そういうことか」
:「では、正解は監督から」
:「大友ビル、オートモービル」
:「正解は松坂の車のことですね。当時の人は「大友ビルチ゛ィング」かなんだか知らねぇけどよ、と『オートモービル』のことをダジャレで『大友ビル(ビルチ゛ィング)』っていうダジャレを言っていた、という設定がありましたが、没になりました。わかんないから(笑)!」
会場:(笑)
:「だって文字でみれば分かるけど、セリフで言われても分からないですよねぇ?」
:「いろいろ混乱するからやめようってことになりました」
:「しかし、まぁこの紳士の方々(ファン)に分からないこと探すの大変なんですよね〜」
会場:(笑)
:「ということで、いよいよ最終回に行きましょう」
:(伊藤さんに向かって)「最終回をむかえてどんな気分でしたか?」
:「そうですね……。アフレコの時期が11話の収録から一ヶ月くらい空いたんですよね。私自身もどう終わるんだろうって思ってて、わくわくしていたのと、ちょっと寂しいなっていうのがありました。でも……負けちゃったんですよね。それがちょっと悔しかったです」
:「勝ちたかった?」
:「勝ちたかったです……。でも、負けちゃったけど、いい終わり方だったなぁって思いました」
:「小梅の指があと、2p長かったらなぁ(笑)」
:「ごめんなさい〜(笑)」
:「スライディングしたときに、すり抜けちゃったんですよね」
:「そうそう」
:「無理して走っちゃったんです」
:「小梅のせいじゃないわ」
:(新井さんの肩に顔をうずめながら)「先生〜!」
会場:(笑&拍手)
:「あとはそれまで溜めてきた野球のネタを、入れられるだけ入れちゃえ、っていうのはあった。入らなかったネタのほうが多かったぐらい。二つだけ入れたかったのは、高原の盗塁を小梅がさすってやつと、胡蝶の盗塁」
:「そう! 入れたかった〜」
:「小梅がさすっていうのは、晶子のクイックモーションが必要だったんですよね。でも当時まだなかったから。そもそも晶子さん、そんなに球が速かったの? っていうのもありましたけどね(笑)」
:「要は相手のスタートを遅らせるっていう前提と、素早く二塁手に投げられれば、まぁなんとかなるだろうって」
:「まぁその中から選びに選んだのが、巴のホームランと記子の癖を見つけるやつ。これはずっと温めてましたもんね」
:「雪と環がすれ違いにボールを放るプレイがあるんだけど、俺「やる」っていつぐらいから言ってたっけ?」
:「雪のセリフから桜花会が前進し始めたのに、それから雪の存在が薄かったので(笑)」
:「でもそこ(ラスト)に溜めておこうっていう話でしたよね?」
:「グローブを用意したのも雪だし、一番野球をやりたかったのが雪だったんですよね」
:「最終回のあのセリフ、考えるのにけっこう時間がかかりました」
:「喋り出したら止まんない感じがするしね。で、たまちゃんも同じ思いなんだけど」
:「あ。思い出した。だから審判の佐藤さんは融通がきかないキャラにしたんですよね」
:「融通かきかないっていうより、大人な感じ」
:「そこで雪がやるって言わないとね」
:「だって晶子はいいだしっぺで巻き込んじゃって、雪に根性出しなさいよとは言えないし」
:「周りのキャラが立つと、晶子と小梅どうするよってなって。一応主役だからさ、目立つシーンがほしくて、ナックル捕球を入れたり、小梅がバックホームでくりんとしてるシーンあったじゃない。柳が突っ込んできて、ってやつ」
:「ああ〜! ありましたね」
:「ああいうのを入れたりした。でも最終回ってみんなのセリフはそんなに多くはなかったのかな? アクションしてたから。(伊藤さんに向かって)まぁ、言いたいことは9話で大体言っちゃったしね(笑)」
:「そうですね(笑)」
:「で、最後、ツーランスクイズでアウトになったけど、やっぱりあれは7.8.9って続く打線では到底追いつけないから、ここは突っ込むしかないだろうって。本当は晶子と小梅の間に「やるよ」っていうサインを用意したかったんだけど、もっと前、太郎くんたちとの試合のときに練習しておかないと本番では持ってこれませんでした」
:「実は、最初は4話の落ち込み具合がすごい短かったの。だから野球のシーンがもうちょっと長くなって、(野球のプレイで)落ちこぼれた部分がもう少し入る予定だったんだけど、落ち込み具合が激しかったので、あとはダダッと上達するしかなかった。ごめんなさいね」
:「やっぱりね。晶子さんを復帰させるのには時間がかかるのよ(笑)」
会場:(爆笑)
:「今日中原さんいなくてよかったなぁ(笑)」
:「いや、中原さんこういう話すっごい盛り上がってくれるんですよ(笑)」
:「うちのダーリンが、とか言ってたもんねぇ(笑)」
:「言ってましたね〜」
:「岩崎さんのほうがいい、実はこういう人タイプだって言ってましたしね」
:「真面目な人だしね〜」
:「で、ブルーレイ、DVDを買ってくださった方は見てくれたと思うんですが、放送時とは違うエンディングが入ってます。あれは監督のほうからの要望で、ね」
:「あれは、放送時のままだと物足りないのは分かってたんで、絶対入れたかった。まぁお金のね、都合もあったから、あんまり動かせなかったんだけど、良いシーンだけは入れた」
:「金属バットだけはなんとかしたいねって話はしてましたよね」
:「原作のネタ、あんまり拾えなかったから、何かどっかに入れようぜって思って、ここで入れるか、って(笑)」
:「あとは、たまちゃんが雪になんか読ませてましたよね」
:「あれは小説を書いて、雪に読ませたのかなって思っていただければ。あとは三郎といちゃいちゃしやがって(笑)」
:「そうそう。小梅はいつセーラー服を着るのか? っていうのはありましたよね」
:「一話でふっちゃったから、どこかで着せてあげたいな〜って思ってて、最終回のCパートで着せました」
:「と、いうことで。終わり方としてはこんな感じですか(笑)?」
:(新井さんと伊藤さんに向かって)「じゃあ、思い出の名シーン、一箇所だけ選ぶとしたら? 自分のシーンじゃなくてもいいよ」
新&伊:「う〜ん……」
:「俺的に頭から離れないのは、5話で胡蝶が初ヒット打って、べースでちょこん、とお辞儀するシーンが、まぁ地味だけど、なんかいい感じかなって思った。天河さんは?」
:「俺はねー、9話の高台で小梅と三郎のシーンですね。小梅の「この勝負、受けた!」のことろですね。絵的にもかわいくて好きです」
:(伊藤さんと新井さんに向かって)「さぁ、どうよ? がんばってひっぱったぞ(笑)!」
:「……頭から離れないシーンでいいですか?」
:「自分の中で良いシーン」
:「どうしても頭から離れないシーンでいいですか(笑)!? 」
:「……うん、いいよ〜(笑)」
:「あのー、合宿のときにみんなで勉強してるときに、晶子さんが(巴に向かって)ニヤリってするシーンですかね(笑)」
会場:(爆笑)
:「ニヤリ、あったね〜!」
:「小梅ちゃんからは見えないんですけどね(笑)」
:「じゃあ、アンナ先生は?」
:「そうですね〜。あれは二話かな。ふふッ。アンナ先生こんな人なんだっていうのが分かったシーンです」
:「ほう。どこだ?」
:「えっとですね、「巴、後ろを向いて」って言って巴さんのおしりをガッと掴んだシーンです。「ああ〜アメリカってダイナミックな国だなぁ〜」って思いました(笑)」
:「と、名シーンが来たところで」
:「はい。ここまで各話のエピソードを語ってきました。ではここからはお楽しみの抽選会を始めさせていただきます!」
(※抽選会の模様は割愛させていただきます。ご了承ください)

抽選会商品(全て伊藤さんと新井さんのサイン入り)
・うちわ 3つ
・マウスパッド 1つ
・マグカップ 1つ
・アフレコ台本(1話と2話、各1冊ずつ)

・ロングクッション(小梅、晶子各1つずつ)

―― 村上さんがロングクッション(晶子)をかかえながら
:「封を開けてないんですよ。ということは、サインをもらってないんですよ。サインがあったほうがいいですか?」
会場:「はーい!」
:「じゃあ、ここで開けていいですか?」
会場:「はーい!」
:「じゃあ空けま〜す。ちなみに、ちゃんとこれを持って帰れる紳士じゃないとだめですよ」
:「えっ!? 紙袋とかないんですか?」
:「ないです!! なので相当気合いの入った紳士でないといけないですからね(笑)」

――ロングクッション(小梅)に伊藤さんがサインを書く場所を選んでいるとき
:「かな恵ちゃん、どど〜んって書きなよ〜。私はおへその辺りに」
:「私よっ! って(笑)」
:「私だっ! って書いておきます(笑)」
お客さん:「監督もはしっこにサインを!」
:「書いていいのか〜!?」
お客さん:「……っお願いします!」
:「一瞬躊躇したよ! いいんだよー、嫌だって言っても!」
会場:(爆笑)
:「監督先に書きますか?」
:「じゃあ、俺は足のほうに」
:(新井さんと池端監督で袋から出しているのを見て)「ああ〜。小梅が監督に抱かれた(笑)」
会場:(爆笑)
:「ああ〜52歳男性のにおいが(笑)」
:「業界外で初めて書いたサインだから!」
――ロングクッション(小梅)に新井さんからサインをもらって、頭からビニール袋に戻す村上さん
:「ああ〜、監督のサインが汚れてしまうかもしれません……」
:「いや、どっちが大事かって考えると……(笑)」
会場:(大爆笑)
:「初めて書いたサインなのに(笑)!」

・池端監督が持参した野球のサインボール 2つ
・桜花会全員の声優さんのサインが入ったポスター 2枚

:「抽選会は以上で終わります。では、本日ご出演のみなさまから、最後に一言ずつお願いします。天河さんから」
――ここでED曲『ユメ・ミル・ココロ』が流れる
:「本篇の放映が終わってずいぶん経ちますけど、またこんなイベントをやっていただいて、本当に嬉しかったです。僕は『大正野球娘。』で初めてアニメの脚本を書かせていただいた、ということもありますけど、これからも強く自分の心に残る作品だったなって、ずっと思っていけると思います。みなさん、今日はありがとうございました」
:「本当に、(放送が終わって)もう半年過ぎて、こういうイベントをやっていただけて、しかも、こんなに沢山の熱心なファンが集まってくれるっていうのは、監督冥利につきます。本当に、ありがとうございました!」
:「本当に今日はどうもありがとうございました。まぁ、ちょっと告知ですけど、4月25日からCSのディズニーチャンネルさんで、再放送が決まりましたんで」
:「ええ〜!?」
会場:(拍手)
:「(笑)なので、ぜひCS、スカパー!を契約していただければ(笑)。いや、これ本当のことなんですけど、「村上さん、ディズニーの人がお話があるって」って言われて。何のことだ? と話を聞くと「大正野球娘。に興味があるらしいです」ってことで。リメイク? ってほんのちょびっと思ったんですけど(笑)。TBSの深夜アニメって、ディズニーチャンネルさんで放送って今までなかったんですよ。で、お会いした担当の方が「大正野球娘。大好きなんです。放送させてください」って。で、決まっちゃったんですよ。言っておきますけど、TBSにそんな力ないですからね(笑)! その前にね、業界内に配られる番組の資料を見て、そこには海外のドラマや、海外のアニメの絵があったりする中、ぽーんと、大正野球娘。があって。むちゃくちゃ違和感でしたよ(笑)」
会場:(爆笑)
:「と、業界内にも本当に好きでいてくれる人が多いんですよ。まぁ、みなさんに長く記憶に残るような作品になればなぁと思っております」
:「あのー、私アンナ先生とっても大好きで、演じている自分も元気をもらえるキャラクターだったので、なんだかすごく今日はアンナ先生として呼んでいただけて、みなさんに会えて、なんか嬉しいなぁ〜。ごはんはおいしいし(笑)。今日は私も楽しませていただきました。ありがとうございました」
:「……えっと、今日は、こんなに沢山の方に集まっていただいて、すごい、嬉しいです。……なんか、なんかね、エンディングが、急にかかったから……」
:「かな恵ちゃん、泣くな〜!」
:「すごい、(泣きそうで)どきどきしてるんです〜。最後なのに! ……(息を吸い込んでから)本当に、こんなに沢山の方に深く愛してもらっている作品だなって思って、すごく、嬉しいです。……う〜ん、と。放送は終わっちゃったんですけど、これからもよろしくお願いします、を言いたいです。―― みなさん、これからも応援よろしくお願いします!」
会場:(拍手)
:「ありがとうございました。で、この『大正野球娘。』の〆と言えば、あのかけ声。お分かりですね? 私が「せーの」と言ったら……ご一緒にお願いします。それでは、せーの……」

全員:「おじゃんでございます!」(拍手)

●エピローグ

 「お疲れ様でしたー!」すこしテンションの高い出演者一同が楽屋へ戻る。とても満足気だったけれど、すこし寂しそうな雰囲気もただよっていた。
 上演中、J.Cの松倉さんよりある差し入れが届けられた。中を見てみると、沢山のスイートポテトだった。つまり、さつまいもである。特典映像を見てくれた人はお分かりかと思うが、それぞれ声優さんの出身地の名産物があたまに乗っていたことを思い出してほしい。新井さん扮するアンナ先生の頭にはさつまいもがのっていた。新井さんが出演することをどこかで聞いた松倉さんの渾身のギャグである。私はそんなことに全く気がつかず、もりもり頂いていると少し疲れた様子の村上さんがそれを教えてくれた。おおっ! 松倉さんもすいぶん遠回しなネタをふってくれたなぁ、と思った同時に、瞬時にそれに気がつく村上さんもすごいなぁ、と。やはり仕事の出来る男たちは違うぜ、とまたもや感嘆の息をもらす。
 今日の感想として「晶子ネタはファンには鉄板だった」などと談笑している中、クイズをもうひとつやるはずだったけどだせなかった、と少し悔やんでいた村上さん。第一巻と第四巻BDジャケット(しかも紙の部分だけ)を持ってきて、職権乱用上等だぜ! と言わんばかりの勢いで、新井さんと伊藤さんにサインをお願いする天河さん。一番喋って飲んだ池端監督はトイレへ直行。出てきて一息ついているところ、抽選会でサインボールが当たったファンが、池端監督のサインも欲しい、と言っているとのことで「おお〜、いいぞ〜」と快くOK。サインをしに会場に戻ると、そこに人だかりができ、他のファンからもサインを求められ、軽いサイン会が行われた。池端監督はひとりひとり丁寧に、嬉しそうにサインをしていたのが印象的だった。ひげのおじさん大人気である。
 そんなこんなで、約三時間半のトークイベントは終了した。

全ての『大正野球娘。』を愛してくれた人たちへ
本当に、心から感謝いたします。

東邦星華桜花会、スタッフ一同より