42回 有栖川ケイ先生編

 今日はトクマ・ノベルズEdgeより『ブラッディサガ 血と薔薇の旋律』を10月に刊行されました、有栖川ケイ先生の登場です!

有栖川ケイ先生

有栖川ケイ先生

格闘

いらっしゃいませ! 今日はよろしくお願いします!!

有栖川

こちらこそ、よろしくお願いします。

格闘

では早速質問です!
『ブラッディサガ』を書くきっかけはなんだったのでしょうか?

有栖川

もともとヴァンパイアものが好きで、
いつか自分も書きたいと思い暖めていた作品でした。
機会があって担当さまに相談したところ、やりましょうとおっしゃって下さり、
晴れて着手することができました。
とても嬉しかったのを覚えています。

格闘

吸血鬼ネタをやりたい、と語っていたときの
有栖川さんのキラキラした目が忘れられません! 
色気のある男性を描くのがとてもお上手な有栖川さんですので、
有栖川さんが描くヴァンパイア(美男子)はどんなもんになるだろうと、
純粋に楽しみでした。

有栖川

ありがとうございます。

格闘

では作中でお気に入りの場面は?

有栖川

主人公のジョセフィが謎の男と出会うシーンが実はお気に入りです。
自暴自棄に陥ったジョセイフィを教会の屋根に連れ立ち、
たしなめながらも最後は名も告げず去っていく男。
ジョセフィはその男を呆然と見送るしかなかった……、というシーンです。

格闘

あの謎の男はやはり今後重要なポジションに?

有栖川

はい、そうですね。
この謎の男はかなり重要なキャラなので、気に留めていただけると嬉しいです。

格闘

うーん、今後あの男がどうジョセフィたちに絡んでいくんですかね? 
いち読者としてとても楽しみです!
では、お気に入りのキャラクターは?

有栖川

そうですねー。やはりジョセフィですね。
本当はもっとかっこよく描きたかったのですが、
内面に隠し持つ脆さが事件と直面するたびに顕著になったような、
未熟な青年ヴァンパイアになってしまいました。

格闘

いや、それがいいんですよ!!

有栖川

葛藤しながら成長していく描き方ができているといいなと思います。

格闘

完璧なものに憧れますがねー。
ヴァンパイアと言えど温度があったほうが良いと思います!
では、自分が似ているなと思うキャラクターはいますか?

有栖川

みんなどこか似ているかも、と思います。
キャラを生み出すというのは、自分の一部を削ることでもあるので、
どのキャラもわたしのどこか一部を引き継いでいるかなと、そんな気がしています。

格闘

作家さんが作るキャラクターは、みんな血を分けた我が子といいますしね! 

有栖川

痛い思いをして生んだ子たちです。笑

格闘

では、初稿から脱稿するまで一番変わったことはなんですか?

有栖川

単純に分量がもっとありました。
修正する際、担当さまのアドバイスを参考に、
書き込みすぎたなと感じた部分を思い切ってばっさり削ぎ落としました。
なので全体的に軽くなったのではないでしょうか。

格闘

すこしでも参考になったのでしたら、身に余る思いであります!

有栖川

キャラクターで言えば、ジョセフィと行動を共にしているフランシスの性格ですかね。

格闘

あ、そうですか? あんまり変わった印象がないですけど。

有栖川

もっと繊細なタイプにするはずだったのに、なぜか天然になってしまいました。笑

格闘

天然癒し系ヴァンパイア青年。
キャラクターのジャンルとしては新しいのではないでしょうか?笑
では執筆にあたり、気をつけた点は?

有栖川

書きたくて仕方なかったヴァンパイアものなので、
けっこう先の先まで設定とかも作ってあるんです。

格闘

ほう! それは楽しみですねー。

有栖川

なので、ついあれもこれもと書き込みたくなってしまうんです。
でもあまり詰め込みすぎるとかえって話がわかりづらくなるし、
いかんいかんと自分に言い聞かせつつ執筆しました。
バランスを取るのはほんとうに難しいです。

格闘

それはどんな作品にも言えますよね。
苦心された点はありますか?

有栖川

ヴァンパイのお話は世界中にたくさんありますよね。
血を吸う魔物で、鋭い牙があって、太陽に弱くて……という特徴もあまりに有名。
そうした既存の設定にオリジナル要素を絡めて世界観を構築するのがとても大変でした。

格闘

そうですねー。いろんなのありますね。

有栖川

迷って悩んで、何度も描き直してようやく完成。
苦労して書き上げた作品なので、ぜひ読んでいただけけると嬉しいです。

格闘

ですね! 非常にクオリティの高い作品に仕上がりましたよね!
では、ちょっと話題の方向が変わりますが、
トクマ・ノベルズEdgeのイメージはどんなものでしょうか?

有栖川

大人が読むライトノベルかなと思いました。

格闘

そう捉えていただくのが一番嬉しいです! 
公式サイト〈エッジdeデュアル王立図書館〉はご覧になっていただけましたか?

有栖川

拝見させていただいてます。いろいろなコーナーがありますよね。楽しいです。
更新がんばってください。

格闘

あ、ありがとうございます! 毎月けっこう大変なんですよー……。泣
では担当へひとこと。

有栖川

大変お世話になりました。〆切、遅れに遅れてすみませんでした。
これからのがんばりますので見捨てないでください。

格闘

こちらこそです!! 
遅れてもなんとかするのが編集の腕の見せ所でもあります!笑
笠井あゆみさんのイラストはいかがですか?

有栖川

とても繊細で素敵です。見本を拝見するのが楽しみです。

格闘

本当に綺麗ですよね! うっとりします! 
見本が私も本当に楽しみです!
有栖川さんご本人のことをお伺いします。
創作するにあたって、過去一番感銘を受けた作品は何ですか?

有栖川

一番……というのが難しいですね。いっぱいあるもので……。
最近は新作というより、旧作を見返すことが多くなりました。

格闘

ほう。例えば?

有栖川

オスカー・ワイルド(※1)を読んでみたり、映画の『ベニスに死す』(※2)を見たり。
質問から外れますが、毎回新しい発見があって、とても感銘を受けます。

格闘

ふーむ。どちらも有栖川さんらしい作品のチョイスですね!
では今後の活動予定は?

有栖川

『ブラッディサガ』を続けて書いていきたいです。

格闘

ですね! お互いがんばりましょう!
ではお仕事以外での近況を教えてください。

有栖川

11月に旅行の予定があります。あとは日々ネコとたわむれています。

格闘

旅行、いいですね! 毎日お忙しそうなのでゆっくりしてきてくださいね!
して、ネコさん!! 
有栖川さんのブログに、かわいいネコさんから美人なネコさんまで、
とにかく沢山のネコさんが出てきますよね。見てるだけで癒されますー。にゃー。
では、最後に読者のみなさまへ一言お願いします!

有栖川

えー、トクマ・ノベルズEdgeの読者の皆さま。
初めまして。有栖川ケイと申します。
このたび拙本を刊行していただけることになってドキドキしております。
少しでも楽しんでもらえる作品を作れるようにがんばります。
宜しくお願いします。

格闘

美しいヴァンパイア男子と美しい文章でうっとりしていただきたいです!
今日はお忙しい中ありがとうございました!


オスカー・ワイルド(※1)……
フルネームは、オスカー・フィンガル・オフラハティ・ウィルス・ワイルド(1854年10月16日−1900年11月30日)。アイルランド出身の作家兼、劇作家。代表作として『サロメ』『ウィンダミア夫人の扇』『ドリアングレイの肖像』などがある。同性愛者。

ベニスに死す
(※2)……

1971年に制作されたイタリアとフランスの合作映画。老作曲家がふと出会った少年に美を見出す。老作曲家はその少年を求めてさまようことになる物語。



徳間書店
copyright(c) TOKUMA SHOTEN All Rights Reserved